市毛表具店

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  ふすま

住宅内の主に和室で利用される襖ですが、室内におけるその意匠性の表現の仕方によって、部屋の雰囲気が大きく異なる場合があります。良い上張り(和紙 /織物)を用いれば、凛とした表情を醸し出すことが可能です。また、意匠性のみならず、室内の湿度が高くなれば湿気を吸収し、低くなれば放出するといった湿度調整機能もあります。日本の風土に適した生活の道具であるといえます。襖は、リサイクルという観点においても秀でており、上張りの張替や、縁や引き手の交換によって、新品同様に使用することができます。そのうえ、木と紙から出来ているため、エコロジ−商品としても優れています。



◆ ふすま紙の種類

 ● 本鳥の子
雁皮・三椏・楮などの靭皮繊維を原料にしました手漉きの紙で、長くその美しさを保持します。

 ● 鳥の子
機械で漉いた紙です。様々な加工技術によって紙の風合いも手漉きに近いものが可能です。

 ● 上新鳥の子
鳥の子紙の普及品で全て機械漉きですので、手頃な価格です。意匠も様々なものが可能です。

 ● 茶裏新鳥の子
ふすま紙の中では最も廉価です。主にマンション/アパ−ト等に仕様される紙です。

 ● 織物
織物の中でも、上級 /中級/普及品があり、価格帯も様々です。防炎加工された紙や消臭機能のある紙などの機能的な紙も商品化されています。

 ● その他
上記以外にも、芭蕉布 /本葛布/本金・銀細工紙など、上張り紙として使用できる紙は数多くあります。

◆ ふすま縁
塗り縁木地縁の二種類に大別されます。

 ● 塗り縁
塗りの中でも、漆塗りとカシュウ塗りなどに区別されます。一般住宅で使用されているものはカシュウ塗りです。

 ● 木地縁
材質は、杉やスプル−ス・ひば・桧などです

◆ ふすまの例

柄丈 約2尺8寸5寸(86.3cm)

柄丈 約1尺6寸(48.4cm)

◆ ふすま引き手
材質は、銅製 /真鍮製/鉄製/木製/プラスチック製/陶器製/本金・本銀製などに区別されます。

長角(ちり落し)
木製
細縁玉子
真鍮製
ウルミ蛇目七宝
鉄製

金曲水
銅製

◆ ふすまの値段
新規襖の場合、その下地の構造や上張り紙 /引き手/縁の選択により価格が異なります。一番廉価な、茶裏鳥の子・カシュウ縁仕様で、1本当り約12,000円(税抜)からとなります。

◆ ふすま張替の価格帯
襖張替の場合は、基本的には上張りの紙によって価格が異なります。
部屋と部屋との間仕切りに使う襖のように襖の両面ともに襖紙を張る必要があるのか、押入に使う襖のように襖の片面だけに襖紙を張る必要があるのかによっても価格が異なります。
また、既存の襖の状態によっては、下張りの補修が必要となり、別途料金が掛かります。

【 襖張替工事の価格表】
紙の種類
サイズ
材料込の張替価格(税抜)
片面
両面
1.新鳥の子・茶裏
  (賃貸・アパート向け)
標準寸法
(W900xH1800mm)
2,500円〜
4,000円〜
2.普及織物
3,800円〜
6,500円〜
3.中級織物・上新鳥の子
4,200円〜
7,000円〜
4.高級織物
4,500円〜
7,500円〜
5.伝統織物・本鳥の子
6,000円〜
10,000円〜
※上記以外のサイズについては、お問い合わせください。
※条件によって料金が異なる場合がございますので、詳細はお問合わせ下さい。
 
押入襖の裏張り
(注1)
サイズ
材料込の張替価格(税抜)
標準寸法
(W900xH1800mm)
700円
(注1)押入襖の裏面など見えないところに雲華紙などの裏張紙を張る作業の事。
※上記以外のサイズについては、お問い合わせください。
 
◆ 機能性襖紙の紹介
機能性に優れた襖紙も取扱っております。ご希望の方はお問い合わせください。
機能性襖紙の種類
特徴
1.光触媒和紙
有害物質のホルムアルデヒドを除去し、さらにウィルス、細菌を死滅させます。タバコやペットの臭いを減らします。
2.水や汚れに強い襖紙

襖紙の表面に特殊加工が施されていますので、一般的な汚れは、水拭きや中性洗剤で落とすことが可能です。

3.消臭襖紙
消臭機能加工が施されていますので、タバコ臭、生活悪臭などを吸着して消臭します。
4.ホルムアルデヒド吸着
 分解襖紙
室内環境を汚染するホルムアルデヒドを吸着分解します。皆様の健康で安全な住環境づくりをお手伝いします。
 
◆ 細工張り
襖の上張りは、カタログに掲載されているものをそのまま張る場合もありますが、お客様や設計士様などのご要望を受けて、様々なデザインや用途により幾種類かの紙を張り分けることが可能なので、バリエ−ションが限りなく存在します。主な細工張りとしては、市松張りや引き手周りに張るもの、腰張りや帯張りなどがあります。
また、襖などに使用されている紙などを、お部屋の壁や天井などにも下張り処理を施せば内装として活かすことも出来ます。

参考
●東京松屋

http://www.tokyomatsuya.co.jp
 
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